とき 10月18日(土)
13:30〜15:30
ところ 屈足寺講堂(大広間)
参加費無料
講師 平野直己 先生
北海道教育大学札幌教授
講題 「シーシュポスを生きる」
シーシュポスとは、ギリシャ神話に登場する、神々の怒りに触れてしまい山頂に押し上げては転がり落ちてしまう大岩をたゆみなく押し上げ続ける終わりのない労役を課された人です。
私は臨床心理士としてこれまで生きにくさや生きることの意味を問う若者たちと会い続けるという仕事をしてきました。それはこうした若者たちを支援する養育者や教育者とも会い続けるということでもありました。
その成果の不十分なことが最初から成し遂げられる日が来ない子育てや教育という仕事を取り組む人たちに、私はシーシュポスを見ています。シーシュポスを生きるということは、どういうことなのでしょう。そしてわたしたちは、この不可能な営みを続ける人たちに何ができるのでしょう。(講師談)
「いのち」をテーマにお医者さんをはじめ各界でご活躍の講師を招いて開催しております。境内のもみじが紅く染まる秋の昼下がり、ともにじっくり耳を傾けて見ませんか。
主催 屈足寺運営協議会